車売却に必要な書類は?引っ越し・名字が変わった・所有者死亡のケースも詳しく解説

今回は「車の売却にはどのような書類が必要なのか？」各ケースごとにくわしく解説します。

書類の前に必須！実印と認印

必要書類を揃える前に、まず必ず抑えておきたいのが「実印」です。

車を売却するには間違いなく実印が必要になります。

また実印とは別に「認印」も必要になります。

認印は100均で購入したものでも十分ですが、実印は作るのに手続きが必要になりますから、持っていない人や、紛失してしまっている人は予め用意しておきましょう。

それでは必要書類の説明に入ります。

所有者が本人の車の売却に必要な書類

新車を現金一括で買った場合や、ローン完済後に所有権解除をした場合は本人所有になります。
本人所有の場合は、以下の書類が必要になります。

以上が必要書類になります。

「印鑑証明書」は1通必要です。
「委任状」に実印を捺印する必要があります。
「譲渡証」にも実印の捺印が必要です。

また最近の売買契約時は、支払い済み自動車税込の場合が多いですが、その場合は「納税証明書」が必要です。

さらに名義変更等で自動車税の還付金が発生した場合、その還付金を受け取る権利を譲渡する書類「自動車税還付請求譲渡証」が必要になります。こちらも実印の捺印が必要です。

「自賠責保険証」も必要です。
自賠責保険も名義変更する必要があるので、名義変更書類に捺印する必要があります。この書類の捺印は認印でOKです。

「リサイクル券」も必要ですが、紛失した場合は無しでも構いません。

なお、売買契約及び名義変更に必要な書類は、基本的に買取店が用意してくれます。

ですから、ユーザー（車を売却したい人）が揃える書類は印鑑証明書1通です。

あとは実印と認印を用意しておけば大丈夫です。

所有者がクレジット会社やディーラーの車の売却に必要な書類（所有権留保のケース）

基本的にローン支払い中の車の所有者名義は、使用者ではなく、クレジット会社かディーラーになっています。

ローン購入等で所有権がディーラー名義になっている場合は以下の書類が異なります。

が必要になります。

重複する慮類の説明は省きますので、新たに必要な書類について説明します。

ディーラー所有の場合は、所有権をディーラーからユーザーに譲渡を依頼する書類が必要です。
それが「所有権解除依頼書」になります。こちらには実印の捺印が必要になります。

ディーラーが所有権解除するには、販売ディーラーにユーザー名義の残債が無いことが条件になります。

そのために「自動車クレジット完済証明書」が必要になります。
ただし車輌額支払いローンが完済していたとしても、車検等の修理費用でも未払い金があると所有権解除が出来ませんから注意が必要です。

ほとんどの買取業者であれば、所有権解除依頼書に捺印しておけば代行で所有権解除を行ってくれます。

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ローンが残ってる車を売る!名義変更など手続きが簡単な売却方法を解説

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ローン支払い中の車を売却したくなるケースは・どうしても欲しい車に出会った。・急にお金が必要になった。・失業した。・結婚して2台も車が必要なくなった。など、意外に多くあります。事実、私のお店（注：中古車販売店の事務をしています。）でも、ローン支払い中...

しかし中には所有権解除を行わない業者も存在しますから、その場合はユーザーがディーラー窓口に行くか郵送で所有権解除する必要があります。

窓口に行き主有権解除依頼書に実印を捺印し、完済証明書と印鑑証明を提出します。
郵送の場合は事前に所有権解除を入手し（ディーラーのホームページで書式のダウンロード可能です)、捺印しておきます。

所有権解除に問題が無ければ、ディーラー名義の委任状、譲渡証、印鑑証明書が発行されます。
それを買取業者に渡せばOKです。

引越しして現住所が車購入時の住所と異なる場合

新車購入時から引越しして住所が変わっている場合は、購入時の住所と現住所の繋がりを証明する公的書類が必要になります。

引越しが1回であれば「住民票」で大丈夫です。

住民票には現住所と前住所が記載されているので、それで車検証と印鑑証明の住所が繋がればOKです。

しかし引越しが2回以上の場合は現在の住民票に加え、以前済んでいた市町村の「住民票の除票」が必要になります。

引っ越しが多いと公的書類を揃えて車検証の住所と印鑑証明の現住所を繋げる必要がありますから手間が掛かります。

また、引越しから5年以上経過している場合は、住民票に前住所が出ない場合があります。
その場合はユーザー直筆で住所の繋がりを証明する自認証が必要になります。

結婚して名字が変わった場合

女性の方に多いケースですが、結婚して車購入時と名字が変わっている場合も考えられます。

この場合、まず前住所との繋がりを示す書類が必要になります。住民票を取れば前住所が記載されているので、その住所と車検証記載の住所が同じならOKです。

そしてもうひとつ、結婚して名字が変わったことを証明する書類が必要になります。

これは「戸籍謄本の写し」になります。

戸籍謄本の写しには結婚前の名字が記載されているので、その名字が車検証の名字と同一であればOKです。

ここでプロでも勘違いしやすいケースがあるのでご紹介します。

戸籍謄本の写しには、結婚前の名字と本籍地が記載されています。
本籍地が前住所と同一であれば、戸籍謄本の写しだけで全てが繋がると思っている人がいますが、それは違います

本籍地はあくまで本籍地であり、前住所とは異なります。

本籍地と前住所が同じでも、戸籍謄本の写しでは前住所の証明になりません。
名字が変わったことを証明するための戸籍謄本の写しが必要になり、前住所を証明するための住民票が必要になります。

証明書類は必ず「戸籍謄本の写し」と「住民票」の2種類必要なので、該当する方は覚えておいて下さい。

所有者が亡くなっている車を売却する場合

自動車の売買時にもっとも手間が掛かるのが、この「車の所有者が亡くなっている」ケースです。

自動車は家などの不動産と同じく財産扱いになります。
財産を所有する方が亡くなったら、きちんと相続する必要があります。
相続権があるのは配偶者になります。

所有者が亡くなっている車を売却するには、まず、相続する方を決定する必要があります。

相続には「相続権同意書」という書類がありますので、この書類に、相続する人、そして、その相続に関して相続権がある者全員が同意したと証明する旨を記載する必要があります。

証明には相続者と、相続権のある者全員の署名、捺印が必要になります。

例えば、ご主人様が亡くなり奥様が車の所有権を相続する場合、子供が2人居たとすると、相続権同意書に奥様とおふたりの子供、計3人分の自筆の署名と捺印が必要になります。

この場合の捺印は実印が必要になります。ただし印鑑証明は奥様のみ、つまり相続する人だけ用意すれば大丈夫です。

これで終わりならほっと一安心なのですが、まだ必要書類があります。

それは「ご主人様が亡くなられたことを証明する書類」です。これには「戸籍抄本の写しの除票」と「住民票の除票」が必要になります。

ここまで書類を揃え、手続きを行うことで、ようやく所有者が亡くなった車の売却が可能になります。
所有者死亡の場合はとにかく手間が掛かります。

※所有者が亡くなっている車を売却するコツはこちらの記事でも詳しく解説しています。

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所有者が死亡してしまった車を簡単に売る方法

https://kurumatokuraku.com/useful/syoyuushasibou/

この記事では所有者が死亡してしまった車の売却について詳しく解説します。筆者は20年以上中古車業界に携わってしますが、所有者が死亡してしまった車の買取依頼は恐らく皆さんが想像しているよりずっと多いと思います。この記事を読めば所有者が死亡してしまった車...

書類には有効期限がある！特にディーラーが用意した書類は要注意

ここまで解説したように、自動車を売却する場合、「印鑑証明」や「住民票」といった公的書類が必要になりますが、これらの書類は発効日から3ヶ月以内という有効期限があります。

ですから、車を手放すつもりで書類は用意したけど、なかなか条件が定まらなくて売却に時間が掛かった場合等は注意が必要です。

これで本人所有の場合はまだ融通が利きますが、ディーラー名義で所有権解除をしてディーラー名義の印鑑証明を手に入れた場合は、所有権解除の窓口に行った日から3ヶ月ではなく、ディーラーが用意した印鑑証明発効日から3ヶ月なので特に注意が必要です。

と、いうのも、ディーラーは車輌登録で大量の印鑑証明をまとめて発行するからです。

ディーラーの印鑑証明を持っている場合は、印鑑証明発効日を確認しておきましょう。
ディーラー名義の印鑑証明の有効期限が切れると、再発行手続きに余計な手間と時間が掛かります。

できるだけ面倒な手続き無しで車を売却したい方にオススメの方法

ここまで解説したように、車の売却には、たくさんの書類と手続きが必要です。
こういった面倒な手続きを避けたいなら、可能な限りの手続きの代行してくれる買取業者を選ぶことです。

一番良いのは知り合いの買取業者にお願いすることです。

知り合いなら多少の無理も聞いてくれるでしょうし、融通も利きます。

知り合いに買取業者がいない場合は「ユーカーパック」という一括査定サイトを利用して売却すると面倒な手続きもサポートしてくれる業者が見つかります。

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出典：https://ucarpac.com/

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ですから、ユーカーパックの担当者に「売却に必要な書類の準備や面倒な手続きを代行してくれて、且つ、高額買取してくれる買取業者を希望します」と伝えれば、希望の買取業者を紹介してくれます。

他にも優良な一括査定サイトはありますが、第一条件が「とにかく楽に、高額で売却したい」というのであれば、間違いなくユーカーパックが一番適してます。

車の売却に必要な処理についてのまとめ

以上、様々なケースでの車売却に必要な書類と手続きについて解説しました。

大体の場合、今回ご紹介したケースに当てはまると思いますが、他のケースもまだ存在しますし、その場合はそれぞれのケースに応じた書類と手続きが必要になります。

面倒な手続きを避けたいなら、一括査定サイトの「ユーカーパック」で、なるべく多くの手続きを代行している買取業者にお願いしてしまったほうが楽かもしれません。

「ユーカーパック」

出典：https://ucarpac.com/

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