ローンが残ってる車を売る!名義変更など手続きが簡単な売却方法を解説
ローン支払い中の車を売却したくなるケースは
・どうしても欲しい車に出会った。
・急にお金が必要になった。
・失業した。
・結婚して2台も車が必要なくなった。
など、意外に多くあります。
事実、私のお店(注:中古車販売店の事務をしています。)でも、ローン支払い中の車の下取りや買取はしょっちゅう行われています。
と、いうことで、今回はローン支払い中の車の売却を考えている方にその方法を詳しく解説します。
手っ取り早くローン支払い中の車を売却する方法もご紹介していますので是非参考にしてください。
まずはあなたの車の所有者を確認する。
意外にコレを知らずに車に乗っている人も多いようですが、あなたが乗っている車だからといって、その車の所有者があなたとは限りません。
ローン支払い中の車は売却する方法は、所有者の違いによって大きく異なります。
ですから、まずは車検証を確認し、車の所有者が誰になっているかを確認しましょう。
車検証にはAタイプとBタイプの2種類の記載方法があります。
それぞれの車検証での所有者の確認方法は以下になります。
Aタイプの車検証で所有者を確認する方法
Aタイプの車検証で、車の所有者の確認するには、上から5段目の「所有者の氏名又は名称」という項目を見ます。
その項目に自分の名前や、(自営業業者なら)自身の会社名などが記載されていれば、その車の所有者は自分という事になります。
逆に「所有者の氏名又は名称」部分に、信販会社の名称やディーラー名などが記載されている場合は、その車の所有者は自分ではなく、信販会社やディーラーということになります。
一般的にはローン支払い中の車は、信販会社やディーラーが所有者になっていることが多いです。
Bタイプの車検証で所有者を確認する方法
Bタイプの車検証の所有者の確認方法は、車検証の1番下の備考欄です。
所有者が自分の場合は、備考欄に別の氏名や名称が記載されていません。
備考欄に自分以外の所有者の氏名や住所が記載されている場合は、その車の所有者は自分ではなく、信販会社やディーラーということになります。
所有者が「自分」のローン支払い中の車を売るには?
車検証で確認した車の所有者が自分だった場合は、ローンの支払い中であっても自由に車を売却する事が出来ます。
車を現金で購入した場合は所有者は自分になります。
また、銀行や農協などの金融機関でローンを契約した場合も所有者は自分になります。
また、自動車販売店で契約したクレジットの場合でも、契約する金額が100万円以下の場合は所有者を購入者本人で登録できる事もあります。
このように車の所有者が自分の場合は、ローンの残高が残っていようが、いまいが、自分の好きなタイミングで車を売却する事が可能です。
ローン会社名義の車を売るには?(所有者が信販会社)
車検証で確認した所有者が自分以外の名称になっていた場合は、その車の使用者は自分でも、所有者は自分ではないという事になります。
当然、自分の所有物ではない車を、しかもローン支払い中に勝手に売却する事は出来ません。
ただしローンの残債を完済してしまえば、所有者を自分に変更する事ができるようになります。
所有者が自分になれば自由に売却しても問題ありません。
ローンの残債が残っている車を売却する流れ
ではローンの残債を完済するにはどうしたら良いのでしょうか?
5年ローンを組んで、まだ支払い2年目だとしたら、あと3年払い続けなければいけないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
ローンの残債を完済して、車を売却する方法は他にもあります。
順を追って説明します。
まずローンの残債額を調べよう。
ローン支払い中の車で所有者が信販会社の場合は、まずローンの残債がいくら残っているのかを調べる必要があります。
その金額次第では、一括返済が可能であったり、すぐに売却する事が難しい場合もあるでしょうから、それらを見極める為にも、まずは残債確認を行いましょう。
残債額を調べる方法①クレジット会社へ問い合わせる
契約をしたクレジット会社へ直接問い合わせをすると、現在のローンの残高を教えてくれます。この方法が最も正確に金額を調べられる方法です。
残債額を調べる方法②支払い明細書で確認する
ローン契約時や、毎月の支払い明細書が手元にある場合は、現時点でのローンの残高を簡単に確認する事が出来ます。
また、毎月の支払い額からおおよその残債額を予想する事も出来ます。
契約時に、いくらのローンを何回払いで契約したかが分かれば、毎月の支払い額×支払った回数で、大体の残りの金額を予想できます。
売却して得たお金で一括返済できるか調べる
ローンの残債がいくら残っているのかを確認出来たら、次はその車がいくらで売却できるのかを調べます。
この時、できるだけ正確に売却金額を把握できたほうが良いですから、インタネットの一括査定サイトなどを利用し「自分の車がいくらで売却できるのか?」をできるだけ正確に把握するようにしてください。
こういった時に、一番オススメできる一括査定サイトは、間違いなく「ユーカーパック」です。
と、いうのもいい加減な一括査定サイトに登録すると、(一括査定サイトに登録している業者から)問い合わせの電話が何十件とかかってきます^^;
しかし、今回のケースはあくまで「ローン支払い中の車がいくらで売れるか知りたい」というのが最優先事項ですから、電話が何十件もかかってきたらたまったものではありません。
しかしユーカーパックは、各業者からの問い合わせをユーカーパックが統括していますから、電話がかかってくるとしてもユーカーパック一社からのみです。
ですから、ローン支払い中の車の売却価格を知りたいなら、とりあえずユーカーパック1社だけ利用するようにしてください。
ユーカーパックで査定してみて、査定額がローンの残債額を上回った場合は、そのまま売却し、売却して得たお金で残債を一括返済する事が出来ます。
仮に査定額がローンの残債額を大きく上回れば、一括返済が可能な上に手元にお金を残すこともできます。
なお、一括返済をする場合は、契約しているクレジット会社から指定された銀行口座へ残債の一括支払いを行います。
ただ、とは言っても「そもそもローン完済前に売ることは出来ないんじゃないの?」と思いますよね?
いえいえ、その辺はご安心ください。
それについては良い方法があります。後で補足しています。
売却して得たお金プラス実費で一括返済する
車の査定額を調べた結果、ローンの残債額を査定額が下回る場合も当然あります。
その場合は、売却して得た金額のみでローンの残高を一括返済する事が出来ません。
しかし、所有者が信販会社の場合は、ローンの残債額を支払ってしまわないと車を売却する事が出来ません。
ですから、査定額がローンの残高を下回ってしまった場合は、差額を実費で支払う必要がでてきます。
この場合、現金で補填する方法と、差額分のローンを組む方法があります。
ただ、差額分のローンを新たに組むのは気が進まないかもしれません。
そういう場合には別に良い方法があります。それについては後ほどご説明します。
所有者を自分に変更する
ローンの完済が完了すると所有者変更に必要な書類を信販会社から受け取ることができます。
その書類を提出しないと所有者変更はできません。
所有者変更手続きは自分で行う事も可能ですが、信販会社から受け取った書類は、書き間違えると再発行が必要になってしまうので自分で行う場合は慎重に行う必要があります。
慣れていない人は(ほとんどの人が慣れていないと思いますが…)、別途費用がかかりますが手続き代行業者や知り合いの中古車販売店などに依頼して手続きを代行してもらう事も可能です。
ただし、さきほどご紹介した一括査定サイトの「ユーカーパック」を利用すれば、先方に「ローン支払い中なので、買取と同時に所有者変更手続きの代行もしてくれる業者を紹介してください。」と伝えれば、わざわざあなたが代行業者に依頼しなくでも、買取と同時に、名義変更や、ローン残債の支払いなどの面倒な手続きも行ってくれる買取業者を紹介してもらうことが可能です。
つまり、あなた自身がローンを完済していなくても、買取業者に売却することを確約することで、ローン残債の支払い、所有者の変更、売却まで全てやってくれる業者が見つかるということです。
個人売買はおすすめ出来ない
最近は、インターネットサイトを利用した個人売買も注目されており、比較的高値の売れることもあることから、利用を検討している方も多いかもしれません。
ただ、ローン支払い中で、所有者が信販会社というケースでは個人売買はおすすめできません。
というのも、一括返済や所有者変更手続きは、少々複雑で難しく、個人間の売買ではスムーズに進める事が出来ない可能性があるからです。
個人売買は、様々な手続きを自分で行う必要がでてきます。
所有者が自分の場合なら個人売買も悪くない方法ですが、所有者が信販会社の場合は思わぬ契約違反も起こしかねないので注意が必要です。
ローン支払い中の車を買い替える方法は?
では最後にローン支払い中の車を「買い替える方法」をご紹介します。
実はローン支払い中の車を売却する場合、「買い換え」が、一番簡単で確実な売却方法と言えます。
買い替える車の販売店で下取り
ローン支払い中の車を別な車に買い替える場合、次の車を購入する販売店で下取りをしてもらうという方法があります。
その場合、一括返済の手続きや、所有者変更の手続きなどを販売店が無料で行なってくれる場合があります。
下取りは面倒な手続きを販売店に丸投げできるので非常に楽です。
また、販売店によっては、ローン支払い中の前の車の残債を、新たに購入する車のローンに組み込んでくれるところもあります。
ただし注意したいのは、「一般的に “下取り” は “買取” よりも査定額が安い」ということ、「知らないうちに手続き代などの雑費が次の車のローンを組まれてしまうことがある」ということです。
ですから、そのお店にどうしても欲しい車があるという場合以外は、手放しでオススメできる方法ではありません。
買取専門店で買取してもらう
これは現在ローンを支払い中の車を買取専門店で買取してもらい、次の車の購入は別な販売店を利用する方法です。
私としては、手続きが比較的簡単で、本当に欲しい車に買い替えができるこの方法が一番オススメです。
この方法は、売却の手続きと、購入の手続きを別々の店舗で行う事になる為、それに伴う手続きも、少しだけ前述の「下取り→購入」よりは多くはなります。
しかし、それでもローン残債の支払いと所有者変更手続きは買取業者に相談できますし、何より下取りよりも高く買い取ってもらえるというメリットがあります。
ただし繰り返しになりますが、安易にマイナーな一括査定サイトに申し込みしてしまうと何十件もの営業電話がかかってきて非常の面倒なことになりますから、ローン支払い中の車の査定は、知り合いの買取業者に相談するか、もしくはネット一括査定なら「ユーカーパック」のみの利用をオススメします。
まとめ
ローン支払い中の車の売却は可能ですが、車検証を確認して、車の所有者が信販会社やディーラーになっていたら、売却する前に所有者を自分に変更する必要があります。
ローン支払い中の車の所有者を自分に変更するにはローンの残債を完済しなければいけませんが、その時点で現金がなければ完済できません。
その場合「車を売却して現金を用意すれば良いのでは?」ということになりますが、そもそも所有者の変更前に車を売却することができないため、通常それは不可能です。
が、「所有者の変更、ローン残債の支払い代行、買取」を一社で受け持ってくれる買取業者を利用すれば、ローン支払い中の車の売却ができる場合があります。
今回は少しややこしい内容だったかもしれませんが、よく理解できなかった方は、もう一度はじめから当記事をじっくり読んでみてください!
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