修復歴あり基準とは?修復歴があっても車を高く売却するコツ

修復歴あり基準とは?修復歴があっても車を高く売却するコツ

「修復歴ありの車」のことを「ちょっとしたキズや凹みを修理修繕した車」と勘違いしている人もいるようです。

もちろん大きな意味合いで捉えれば、日本語としてはそれも間違いではないかもしれませんが、車業界における「修復歴あり」とは「事故歴あり」と考えてください。

というわけでこの記事では、修復歴ありの基準修復歴ありの車を上手く売買するコツなどを紹介します。

事故車専門の買取業者も存在する

いきなりですが「修復歴とはなんぞや?」をご説明する前に、まずは事故車専門の優良買取業者を一つ紹介させてください。

というのも、当ページに「事故車 高額買取」「事故車 売れる」といったキーワードで訪問してくださる方が思いのほかたくさんいらっしゃるからです。

そういった方々に少しでも早く情報をお届けするために、あえて冒頭で事故車専門の買取業者を紹介させていただきます。

【カービュー事故車買取】

「カービュー事故車買取」はモロ事故っちゃった系の車でもOKです。通常の業者なら逆にお金を取られるような車でも売却できます。

修復歴ありとは?事故車との違いとは?

「修復歴あり」と聞くと、ちょっとしたキズへこみを直した程度の車のことをイメージする人もいますがそれは間違いです。

「修復歴ありの車」とは主に「事故車」のことをさします。
ちなみに「事故車」というのは正式名称はなく、「修復歴車」というのが正しい名称になります。

ただ、私は中古車店の販売スタッフとして働いていたことがありますが、そのときも社長を含めスタッフ一同も、取引先の人も、お客様にも、普通に「事故車」と言っていたぐらいですから、「修復歴車」という呼び方に馴染みがないのも無理はありません。

修復歴車の基準とは?

では具体的に、どの部分が修復されているものを修復歴車というのか?

下の図を見てください。

修復歴の解説図

これは一般財団法人日本自動車査定協会が提供している「修復歴有りの基準となる箇所」を示した画像です。

  1. フレーム(サイドメンバー)
  2. クロスメンバー
  3. インサイドパネル
  4. ピラー
  5. ダッシュパネル
  6. フロア
  7. トランクフロア
  8. ラジエータコアサポート

この9つうち、一つでも交換・修復されている箇所があると「修復歴車」ということになります。

ただ、こうして見てみていただくと分かると思いますが、これらの箇所は全てフレーム部分です。
ですから「ドアをぶつけて凹んだから交換した」ぐらいだと修復歴車ということにならないということになります。

修復歴を隠して売買するとどうなるか?

一昔前なら「二個一(ニコイチ)」といって、2台以上の事故車のパーツを組み立てた車を売っていた悪徳販売業者もありましたが、今はそんな販売業者はほぼありません。特に大手ならそういった心配をする必要は無いでしょう。

問題は我々が買取に出すときです。

我々が車を買取に出すときの契約書類には修復歴の有無を記入する欄がありますから、そこは必ず正直に書かなければいけません。

ただ、修復歴があると査定額が安くなるのは避けられませんから、それを隠そうとする人がどうしても現れます。

しかし、高く売ろうと思ってウソをついても修復歴の有無は98%見抜かれますから、後でバレても肩身の狭い思いをするだけです。

買取業者は(元のオーナーに)お金を振込む前に、本当に修復歴が無いかどうかを含めて、キズや凹み、エンジンの状態などを徹底的にチェックします。それこそボンネットの内部、トランクルームのちょっとした歪みや違和感、ボルト(新しいボルトが混じっていたら怪しい)も調べられます。ですからどれだけ隠しても修復歴がバレないということはほぼほぼありません。

万が一その時バレなくても、後でバレたら申告義務違反で返金要求されることもありますから、修復歴は隠さず正直に申告するようにしましょう。

ただ、こう書くと「自分の知らない箇所で不具合があってもマズイのかな?」
と必要以上に不安になる人がいますが、それに関しては心配ありません。

そもそもキズや凹みなどは本人が気が付いていないこともありますし、エンジンの状態や車の底面の状態などはプロが見てみないと分からないこともありますから、その辺に関しては全く問題ありません。

とにかく修復歴(=事故歴)だけは正直に申告するようにすれば大丈夫です。

中古車購入する場合の修復歴ありのメリットとデメリット

中古で修復歴車を購入するメリットは、正直、価格が安いということ以外ありません。

これが「エンジン故障歴があり新しいものに乗せ変えた」や「ドアに大きな凹みがあり、新しいドアに付け替えた」というのであれば、「新しくなって逆にいいじゃん!」となりますが、こと修復歴となると、車のフレーム部分に大なり小なりのダメージを受けたということいなるので、やはり安全面を考えれば修復歴車を購入するのは避けたほうが良いのではないか、というのが私の意見です。

買取査定における修復歴ありのメリットとデメリット

買取に出す場合は、修復歴車にはデメリットしかありません。
あとは少しでも高い査定をしてくれる買取業者を探すしかないでしょう。

おすすめはカーセンサーユーカーパックの2社です。

明らかな事故車ならはじめから事故車専門の「カービュー事故車査定」をおすすめしますが、綺麗に修復して普通に乗れている車であれば、「カーセンサー」「ユーカーパック」で査定したほうが、高額買取が期待できます。

査定は無料ですし、スマホから暇つぶし感覚で気軽にできるので是非試してみてください

「カーセンサー」

出典:https://kaitori.carsensor.net/

日本全国1,000店以上の業者、しかも大手が参加しているため、リアルタイムで「あなたの車を買取りたい(=あなたの車が欲しい顧客がいる)」業者が見つかる可能性が高く、高額査定が期待できます。カーセンサーは、高く売るためにも、正確な査定相場を知るためにも必ず利用するべき一括査定サイトです。

「ユーカーパック」

出典:https://ucarpac.com/

先ほどの表からも分かるように、ユーカーパックは日本全国2,000店舗以上、実はカーセンサー以上の業者が参加しています。
ただし、ユーカーパックは中小の業者も多数参加しているとのことなので、規模的には大手が多数参加しているカーセンサーの方が大きくなります。
ユーカーパックは「業者オークション」形式を採用しているため、タイミングによっては査定額がぐんぐん上がるのが魅力です。
また、全ての買取業者をユーカーパックが統括しているため、業者からのしつこい営業電話がかかってこないのも魅力です。